2021年11月24日水曜日

境浄水場の再構築計画が再始動。唐突感がある中で説明会開催(11/24, 11/27関前コミセン)


建屋の高さは最高17.25m(マンション6~7階建て相当)、

近隣日照への影響の懸念される「敷地北側」での開発を計画



<説明会要旨>

・境浄水場の敷地北側(井の頭通り側)に10棟の大型浄水プラントを建設(2016年の計画時より全体的に高さを抑えたものの、プラントの最高部で高さ17.25mあり。最長部で全長200.0m)

・工期は令和3年度(2022年)~令和13年度(2031年度)まで、10年間の長期に亘るもの

・東村山浄水場の改修工事中のバックアップを主な目的とするが、恒久的な設備になる


<主な質疑応答>

Q. なぜ敷地の北側に建てるのか?地域への影響の少ない南側にしない理由は?

A. 浄水場の南側にある一部施設(砂利施設等)を残すため、北側としている。


Q. 浄水場の北側に家を持ち生活しているが、日影の影響について具体的に教えてほしい。

A. 冬至日のシミュレーション以外に詳しいことは把握していない。

 ※日影シミュレーションは当日配布資料に掲載なし。画面投影ではプラント建屋および植栽の日影が北側の民有地・五中敷地等に影響を及ぼす見込。


Q. 大型の再構築事業に関する武蔵野市民に対するメリットは?(公開施設の設置等)

A. 災害時給水施設を設置予定。武蔵野市の水道にも都の水道を一部給水している。テロ対策のため、公開していない。


Q. 2016年の説明会でも災害時給水施設を設置すると言っていたが、いまだに整備されていない。

A. 排水施設の都合で設置できていない。今回の再構築により、災害時の給水施設を設置します。


Q.  五中建替懇談会(※市立第五中学校は浄水場北側に隣接)から、市の教育委員会を通じて都の水道局に照会したところ、再構築計画は何も進展していない旨の報告があった。きょうは唐突な説明会であり、市と適切に連携できているのか?

A. 半年ほど前から武蔵野市と連携している。いまは教育委員会との連携を密接に行っているところ。


Q. 2016年の説明会でも再三指摘のあった浄水場北側(井の頭通り側)の歩道が極端に狭い状況。再構築事業に合わせて住民の安全に配慮して、拡幅するつもりはあるのか。

A. 以前井の頭通り側の歩道用地を確保した経緯があるが(浄水場・井の頭通り共に東京都のものであるが、敷地のやりとりがあったとのこと)、要望については検討したい。


Q. オゾンの漏洩リスクや防止策はどうなっているか。2016年にも要望したが、中学校から至近距離であり、さらに浄水場が地域の高台にあることから、住民・生徒の安心安全のため、モニタリング情報のウエブでの開示を行ってほしい。

A. オゾンの漏洩事故は生じていないが、モニタリングの開示については検討する。


Q. 意見書は簡易書留で送る必要がないあるのか。こういった質問の場で、名前を名乗ることを含めて意見を言いにくくしている。

A. どなたから送られたかを正確に把握する上で簡易書留をお願いします。説明会でお名前は匿名です。


Q. 良好な周辺環境が損なわれることで不動産価値にどのように影響するのか。そういったことを把握しているのか。

A. 圧迫感の軽減などを行うなどの対応をし、都市計画変更手続きを実施している。


Q. 画面に投影される資料がいろいろあるが、包み隠さず説明してほしい。

A. 特段隠す意図はなく、配布資料に添付していなかったもの。配慮が足りず、申し訳ない。今後は工夫して情報をお伝えするようにしたい。


Q. 環境アセスメント条例の適用対象ではないのか。

A. 関係部署と調整したが、適用対象ではない。


<当会の意見>

・日影の影響は隣接住民にとっては極めて重要な事項であり、大規模開発行為者として責任ある対応を求めたい。

・2015~2016年の説明会でも特に要望の多かった井の頭通り側の歩道拡幅、災害時給水施設の早期設置など、住民の意見書の内容が有名無実化している状況。誠意ある対応を求めたい。オゾンのモニタリングの情報開示は地域の安心・安全につながるものであり、引き続き前向きに検討されたい。


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