2016年6月28日火曜日

6/25「都市計画案」に関する住民説明会開催

「都市計画案」に関する住民説明会開催


2016年6月25日(土)に関前コミセンにて境浄水場地区の都市計画案・地区計画案についての説明会が開催されました。多くの市議の方が参加され、高い関心をもって傍聴されていました。

<説明骨子>


前回提示された計画原案に対し、壁面の位置、高さに関する制限が一部強化(改善)された内容となりました。

■壁面の位置(道路境界線からの壁面の位置)
・北側(井の頭通り側) 20→30m
・南側(玉川浄水側) 20→30m
・東側(新境通り側) 15m

■高さ(最高限度)
・20→18m

■今後のスケジュール
・7月頃 都市計画審議会開催
・8月頃 都市計画変更・決定
・9月以降 建築物の外観等に関する住民説明会を開催

※本説明会の詳細は市にご確認ください。

<主な質疑・意見>


・5月31日の都市計画審議会において審議会会長より示された“住民や専門家を交えた外観等に関する特別の協議の場”を設けないのか?
→専門家を交えた特別の協議の場は予定していないが、9月以降、住民に対して外観等に関する説明会を開催し、住民の意見を取り入れていく方針である。


・同じく5月31日の都市計画審議会において審議会会長より示された“南側を含めた追加的な建設計画については、市と都が協議する場を設けるべく、協定を結ぶこと”については、どのように対応するのか?
→特別の協定を結ばなくても、市のまちづくり条例で新たな建設計画について協議することが担保されている。都水道局としては、南側の緩速濾過池は技術伝承の観点や歴史ある自然流下の浄水施設であることを鑑み、将来に残していく方針である。


・同じく5月31日の都市計画審議会において、東京都水道局から“高さを引き下げる余地がある”と説明していたが、どの程度高さを引下げられるのか?
→大きくはない。18mが17.5mといったイメージ程度である。


・井の頭通り沿いに関しては、高層の建築物ができることで強い圧迫感を感じる住民が多い。浄水場を囲むフェンスの位置をもっと南側に寄せることで、少しでも圧迫感を軽減してほしい


・貯水池がオープンになっている南側と異なり、井の頭通り沿いは建物で覆われた高度浄水施設になり、セキュリティが高まる。奥行30m×740m以上の空地が出来ることを考えれば、沿道市民に緑地を開放してほしい


100年近い歴史ある境浄水場であり、東京の水道の歴史や上水(浄水)の仕組みを啓蒙する施設を併設して欲しい。地域の小学生ばかりか、近隣のお年寄りなど、都民にとって憩いの場となるよう整備して欲しい。


・冬の降雪時に井の頭通り側の遊歩道が歩きにくく、困っている(※都道であり、東京都北多摩南部建設事務所の管轄)。


・何らかの方法により、地域住民の負担を緩和する措置を考えて欲しい。


・オゾンについての安全性を改めて説明して欲しい(→境浄水場の原水は都内でもきれいな原水であり、オゾンの使用を抑えられることから、0.06ppm以下のほぼオゾンゼロの排気となる)。


<市は「意見書」を募集>


今回の都市計画案に関する意見募集を市が行っています。(これまでの経緯を踏まえると、書面での提出が重視される傾向にありますので、ご留意ください。)


締切り: 2016年7月4日(月)必着
※詳細は市のホームページをご参照ください。



※誤記等がございましたらご指摘ください。速やかに訂正いたします。


以上











2016年6月1日水曜日

5/31都市計画審議会が開催されました

5月31日に都市計画審議会が開催され、都市計画変更案(※案であり、最終形ではありません)が承認されました。今後、住民説明会が開催される見通しです。


■審議会会長より、二つの課題を市と都に提示

都市計画審議会の柳沢会長より、議事の総括として下記2つの課題が提示されました。

(1)東京都水道局と武蔵野市まちづくり推進課で水面下の協議をせずに、740mもの巨大施設となる高度浄水施設の形状等(地域のランドスケープに相応しい外観や水道事業の啓蒙活動等)について、特別の協議のためのテーブルを設けること。具体的には、建設者である都水道局と市民、専門家を交えて協議する場を新たに設けること。

(2)高度浄水施設を北側に建設する理由として東京都は南側に緩速濾過池を残すためと説明してきた。南側を含めた追加的な建設計画に対しては、都と市が協議する場を設ける協定を結ぶこと。


■主な意見・質問

具体的な意見、質疑応答は市が取りまとめる議事録をご参照ください。
下記は各委員の発言の一部を紹介しており、誤認・誤記等がございましたらご指摘ください。速やかに訂正いたします。


●堀内委員
・計画が前倒しになっているようだが、「急がば回れ」でしっかり住民と対話をすべきである。


●大野委員
・市民は自分の家からの景観が気になるもの。市民から分かるようにきちんと説明して欲しい。
・なぜ南側ではなく、市民への影響の大きい北側に建設しようとするのか?

●入江委員
・パース(完成予想図)をもっと用意すべき。北と南が上下逆になっている図面は分かりにくい。
・建築物は六階建ての建物が段々と低くなるものであり、地域のランドスケープになるもの。単に樹木を植えるとかではなく、水処理の過程について、地域市民に見えるようなものがあると良い。
・740mもの巨大施設を隠すようにするのではなく、武蔵野市に相応しいものとすべく、議論するテーブルを新たに設けるべきである。

●本間委員
・高さを20mから18mに引き下げることの出来た要因は何か。建築面積は広がっていないか。
・安全面についての協定は必要ないか。
・市に対しては地元還元について都と協議するように要望する。

(東京都水道局課長の回答)
・高さは技術革新や装置のコンパクト化により当初案より低く出来ている。18mより低くならないかと言われると、貯水系の建屋は厳しいが、装置系の建屋の高さはまだ引き下げられる。

●高野委員
・ 南側にも高度浄水施設を将来的に作らないことを確認して欲しい。
・住民説明会に必ず東京都も同席すべきである。
・安全面は本当に大丈夫か?

●深田委員
・総工費は概算でいくらか?都民として、費用対効果を知りたい。
・これだけの大きな公共施設であるからこそ、地域の市民に(閉ざされた存在ではなく)、身近なものとして理解してもらうことが必要。その点で公公連携が必要。
・景観の良し悪しは誰が決めるのか?

(東京都水道局課長の回答)
・ 建設費については、もうちょっと設計が進まないとお示しできない。
高さの更なる引き下げについても、設計が進むのを待って欲しい。

●与座副会長
・都市計画変更を一旦認めてしまうと、建て増しも出来てしまう。南側にも大型施設を建ててしまうことが不安であり、心情的に市民の不安な気持ちがよく分かる。
・オープンな議論を今後もお願いしたい。



■当会の意見

都市計画審議会の議事を踏まえ、下記3点について要望します。

・会長から提示された二つの課題(上記参照)について、市と都は前向きかつ積極的に対応すること。
・副会長、各委員より意見が示されたように、市民に開かれたオープンな議論をスケジュールを前倒しにせず、丁寧に進めていくこと。特に建物の高さの引き下げの可能性について東京都が示唆する中、拙速な都市計画とならないよう慎重に議論を図り、市民との丁寧な対話および説明会等を適時適切に開催していくこと。
・建物の高さについては引き続き低減するよう、設計面での努力を継続すること。(特に東側の新境通り側については、敷地境界線から建築物は「15m」の後退と制限が緩いことから、既存建物を除き、新設する建物については地下化を図るなど、東側の市民・歩行者等に対しても圧迫感が低減するように努力していただきたい。)



■ご参考まで(謝辞)


武蔵野市議におかれては、上記の都市計画審議会委員の市議の方々のほか、山本ひとみ市議、斉藤市議が傍聴者として議事内容を確認されていました。
市議の皆様の地域市民に寄り添った審議会でのご発言にこの場をお借りして御礼申し上げます。




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