2016年11月23日水曜日

当会意見書に対する水道局の回答


当会の提出した「大規模開発基本構想についての意見書」について、東京都水道局より回答を頂きました。今月12日に到着しておりましたが、ご紹介が遅くなり申し訳ありません。



<水道局回答抜粋>


日頃より、東京都水道局の事業につきましてご理解とご協力を賜わり、厚く御礼申し上 げます。
貴会から提出のありました意見書 (境浄水場の大規模開発基本構想についての要望) に 対する東京都水道局の考え方は下記のとおりです。


1.「周辺住宅との調和ある施設整備」について

浄水場北側 (井の頭通り側)の歩道部分の幅員拡張に資する敷地供用については、周囲 冊の撤去移設 (約700m) が伴い、大量の樹木を伐採することになります。平成28年8月 に都市計画決定された地区計画のなかにも「地区内の既存樹木は、良好な環境を確保する ため、その維持と保全を図る」となっていることから、歩道部分の幅員拡張は困難です。


2.「外観」について

説明会で提示した外観案(3案)は、今後のデザインのたたき台として考えた一例です。 建物外観については、今後、色彩の専門家を加えたまちづくり委員会の意見等を踏まえ、 検討いたします


3.「地域交流・啓蒙施設の併設」について

浄水場の見字については、テロ等への対策に伴う浄水場セキュリティ向上のため、公益
性が高い見学に限定しています。その中で、小中学生の社会科見学は、教員の本人確認、
生徒の人数確認を条件に受入を考えております
ただし、危機管理の観点から、地域交流施設の併設は考えておりません


※印影は加工(消去)してあります




<当会の見解>


東京都水道局におかれては、真摯なご回答を頂き、誠にありがとうございます。
下記の通り当会の見解を示します。


「1.周辺住宅との調和ある施設整備」

都のご指摘の通り、大量の樹木を伐採することは避け、下図のような歩道整備が可能と思料します。柵の撤去については、移設(資材の再利用)も可能です。
周辺環境への配慮に必要な整備費用は、そもそも1000億円規模の巨額な建設費の1%にも満たない、ごく一部の必要コストと考えます。著しく冗長性のある施設を建設する事業者が、周辺住民への配慮に資する必要コストを惜しむこと自体が問題の本質(=地域住民への無配慮)とも映ります。




「2.外観」

まちづくり委員会の意見やこれまで都市計画審議会で出された専門家の意見(「意匠性のあるランドマークとすべき」等)を踏まえ、次の50年、100年に相応しいデザインを期待しています。






「3.地域交流・啓蒙施設の併設」

地域児童等に対する、より積極的な啓蒙機会の創設を期待しています。



以上